hokushin’s blog

北進塗料工販がオススメ商品、施工例、塗料の使用方法、DIY等の情報を発信していきます。

DIYサイドテーブルの上塗り

前回下地処理まで終えた、サイドテーブル。

上塗り後はこのような感じに仕上がりました。

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今回は上塗りの工程になります。

使用塗料、塗装機

今回使用した塗料はこちら

PG80 グレー3分艶

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こちらは2液ポリウレタン塗料になります。

本来自動車の塗装に使われている塗料で塗膜も頑丈な物になります。

 

この塗料は吹付け専用の塗料なので、刷毛やローラーで塗ると乾燥が早過ぎて上手く塗装がしづらいためこちらの塗装機を使用しました。

 

精和 クリーンボーイ300E

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こちらの塗装機は温風低圧塗装機という機械で室内外の塗装やシャッター等の塗装に適しています。

この塗装機を使用した理由は初めて使うので使ってみたかったからです!笑

 

正直なところ今回のような小物の吹付けは小型スプレーガン等の方が綺麗に吹き付けることができます。

 

作業開始〜注意ポイント〜

まずは塗料の仕様書に従い、主材、硬化剤、シンナーを混合します。

しっかり計量器で測りながら作ってください。

割合を守らなければ硬化不良等の原因になります。

 

塗料が出来たら実際に吹付け始めるのですが、

まずは試し吹きでパターンを確認します。

対象物の大きさによりパターンの大きさも調整が必要です。

 

いよいよ吹付けですが、対象物より15〜20cm程離し距離とガンを動かす速さを一定に吹付けていきます。

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このように半分ずつ塗り重ねていくように吹付けるのがポイントです。

 

どの塗料でも言えることなのですが、塗膜に厚みをつける時は薄く何回も塗っていくのが基本です。

一度に厚みをつけすぎると、垂れや硬化後の割れなど不具合が発生します。

 

完成

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今回塗った塗料は3分艶で艶を抑えた塗料ですが吹付けした直後は艶有に見えます。

 

乾燥後はこのように渋い艶になります。

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今回のような艶消塗料は塗った後にコンパウンドやペーパーで磨くと艶が出てしまいます。後から調整がしづらい塗料なので吹付けの時点で完成させてください。

 

 

今回細かく写真を撮ることができなかったので、大雑把な説明になってしまいましたが、一連の流れはこのような感じになります。

 

塗装機が無くても弱溶剤や水性の塗料を使用すれば刷毛、ローラーでも綺麗に仕上げることは可能ですので皆さんもDIYで色々な物を塗ってみて下さい。

 

 

 

 

11月オススメ商品

北海道はだいぶ寒くなってきましたね。

いつ大雪が降るかヒヤヒヤです。

塗装屋さんの稼ぎ時のタイムリミットが迫っているのにシーリングの乾きが遅くスピーディーな工事が出来ない。。

そんな時にオススメの商品を紹介します。

 

11月オススメ商品

コニシ変成シリコンコークノンブリードLM

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冬場でも翌日塗装可能!

これがこの商品のポイントです。

気温5℃で皮張り時間3時間、指触乾燥時間16時間と乾燥の速さが魅力です。

 

例えば17時に施工が終了したとすると翌朝9時には塗装が可能となるのです。

 

カートリッジ10本入 5,500円(税別)と割と安価な面もあります。しかも塗装屋さんには欠かせないノンブリードタイプです。

 

オートンシールドライヤー

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  • オートンサイディングシーラント
  • 超耐シーラーTF-2000
  • オートンイクシード

の専用硬化促進スプレーです。

 

性能は他のシーリング剤を圧倒するオートンシリーズ。

オートンは私も現場ではよく使っていた商品でした。8〜10年後の塗り替え工事でも劣化することなく、しつこいくらい密着したことを実際に使用して確認しています。

 

しかし、オートンは乾きが遅い。。

この時期になると余計に気になります。

 

そんな時少しでも早く次の工程に進むためこのスプレーを吹きかけます。

指触乾燥スピードがそのままの状態に比べ飛躍的に上がります。

一本で約250mの施工が可能です。

 

一本 1,900円(税別)

 

 

どちらもこの時期にオススメの商品になっておりますので、ぜひ使用してみて下さい。

 

 

DIYサイドテーブル塗装のアドバイス

※今回の工程はあくまで応急処置で本来のベストな工程ではありません。

 

サイドテーブルの塗装

今回、知人が自作のサイドテーブルの塗装に失敗したとのことで謎の黒い物体を持って来店しました。

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こんなのです。

 

何故失敗なのか?

知人曰く、素材はシナベニヤで制作し、木目を消した塗り潰し仕上げで考えていたそうです。

 

そこで使用したのがこちらの塗料。

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ガードラックアクア

水性の木材保護塗料として活躍する塗料です。

浸透タイプの木材保護塗料に比べると隠ぺい仕上げのできるのが特徴です。

しかし、完全に木目を消すとは言えません。

 

木目を消すため必要以上に厚塗りした結果塗膜が膿んでベタベタになってしまっていました。

 

処置方法

本来ならば木材用の剥離剤などで塗膜を除去してしまいたいところですが、そこまでしなくても良いとのことでしたので、まずベタベタを抑えること、多少のデコボコを抑える事を考慮した結果、試してみようと思ったのが木部塗装仕上げの下塗で使用されるグランドコートという下塗剤です。

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水性タイプのグランドコート。

木部の目止め、吸い込み止めに使用します。

本来塗膜の上に塗るような物ではないので密着が心配でした。

 

とりあえず塗ってみます。

まず、上塗りの色をグレーにしたいとのことだったので、水性グランドコートの白にこちらの水性着色剤の黒を少し混ぜて色をつけました。

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万が一上塗り後に傷がついても目立たなくするためです。

 

そして塗装後がこちら!

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研磨して平滑にする。

研磨紙の#240くらいで研磨していきます。

密着が悪ければこの時点で剥がれるかなと思いましたが大丈夫でした。

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研磨後の状態がこちら

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なんとかベタつきも落ち着き平滑になったため、あとは上塗りを塗って完了になります。

 

次回上塗り状況を報告したいと思います。

 

一般の方からすると塗料の用途や種類など分かりづらいことがたくさんあるはずです。

毎日触れている僕でもわからない事もあります。日々勉強です。

 

屋根には屋根用、壁には壁用、木材には木材用と色々な用途や種類があるため全てのペンキが一緒などと考えずに分からない時はいつでもご来店ください。