※今回の工程はあくまで応急処置で本来のベストな工程ではありません。
サイドテーブルの塗装
今回、知人が自作のサイドテーブルの塗装に失敗したとのことで謎の黒い物体を持って来店しました。
こんなのです。
何故失敗なのか?
知人曰く、素材はシナベニヤで制作し、木目を消した塗り潰し仕上げで考えていたそうです。
そこで使用したのがこちらの塗料。
ガードラックアクア
水性の木材保護塗料として活躍する塗料です。
浸透タイプの木材保護塗料に比べると隠ぺい仕上げのできるのが特徴です。
しかし、完全に木目を消すとは言えません。
木目を消すため必要以上に厚塗りした結果塗膜が膿んでベタベタになってしまっていました。
処置方法
本来ならば木材用の剥離剤などで塗膜を除去してしまいたいところですが、そこまでしなくても良いとのことでしたので、まずベタベタを抑えること、多少のデコボコを抑える事を考慮した結果、試してみようと思ったのが木部塗装仕上げの下塗で使用されるグランドコートという下塗剤です。
水性タイプのグランドコート。
木部の目止め、吸い込み止めに使用します。
本来塗膜の上に塗るような物ではないので密着が心配でした。
とりあえず塗ってみます。
まず、上塗りの色をグレーにしたいとのことだったので、水性グランドコートの白にこちらの水性着色剤の黒を少し混ぜて色をつけました。
万が一上塗り後に傷がついても目立たなくするためです。
そして塗装後がこちら!
研磨して平滑にする。
研磨紙の#240くらいで研磨していきます。
密着が悪ければこの時点で剥がれるかなと思いましたが大丈夫でした。
研磨後の状態がこちら
なんとかベタつきも落ち着き平滑になったため、あとは上塗りを塗って完了になります。
次回上塗り状況を報告したいと思います。
一般の方からすると塗料の用途や種類など分かりづらいことがたくさんあるはずです。
毎日触れている僕でもわからない事もあります。日々勉強です。
屋根には屋根用、壁には壁用、木材には木材用と色々な用途や種類があるため全てのペンキが一緒などと考えずに分からない時はいつでもご来店ください。